2009年10月6日火曜日

漁師とエリート

ある南の島でのんびり漁をしながら暮らしている男がいました。

ある日、いつものように小さな網で魚をとっていると、アメリカ人旅行者がやってきました。


旅行者「素晴らしい魚だね。どのぐらいの時間漁をしていたの?」

漁師「さほど長い時間でもないよ。さっき始めたばかりさ」

旅行者「惜しいなぁ。もっと漁をしてればもっと魚が獲れただろうに」

漁師「いやいや、自分たちが食べるにはこれで十分だから」

旅行者「それじゃ、余った時間は何をしているんだい」

漁師「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出て、帰ったら子どもと遊んで、
 昼寝して。夜は友達と一杯飲みつつギター片手に歌を歌って、、という感じかな」

旅行者「それはもったいない。時間の無駄遣いだ。MBAホルダーとして
 アドバイスしてあげよう。まず、キミはもっと長い時間漁をするといい」

漁師「それで、どうするんだい?」

旅行者「自分たちが食べる分よりももっと多くの魚を獲って、
 あまった魚を売ってお金を稼ぐんだ。
 お金がたまったら、もっと大きい網を、さらにお金がたまったら漁船を買う。 
 そうすれば漁獲高が上がり、もっともっと多くの魚を獲って、売ることができる。
 当然、儲けも増える」

漁師「それで?」

旅行者「今度は魚の加工だ。加工工場を建てて、魚を加工し、
 付加価値を付けて市場に出す。
 そうなると魚を獲るよりも、魚を買い付けて加工して世界中に輸出することができる。
 もう、こんなちっぽけな島にいる必要はない。ロサンゼルスやニューヨークへ進出だ。
 マンハッタンの高層ビルから指示すれば多額のお金が手に入る」

漁師「その後はどうするんだい?」

旅行者「その後はすごいぞ、自分の会社の株を売却すれば億万長者になれる」

漁師「億万長者になった後は?」

旅行者「そうしたらもう働く必要もない。
 日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出て、帰ったら子どもと遊んで、
 昼寝して。夜は友達と一杯飲みつつギター片手に歌を歌って、、、
 というバラ色の生活が待っている。どうだ、素晴らしいだろう!」

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NTTデータ時代の尊敬する先輩に聞いた話です。

こちらに書いた記事の別バージョンですね。


やや極端な話かも知れません。

が、キャリアアップや年収アップ、あるいは自分のやりたい仕事に就きたい…
転職の理由は人それぞれですが、その先に何を求めているのか、
5年後、10年後のキャリアよりさらにもっと先にどんな人生を望むのか、
そんな終着駅を見据えることも大事なことです。

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